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胃腸炎のときの食事について

2017年12月18日
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胃腸炎で嘔吐がおさまって食欲がでてきたときに、どんなふうに食事を開始していけばよいのか悩んでしまうこともあると思います。

 

嘔気や嘔吐がおさまって食欲が出てきたら、消化のよい食事を開始してください(食事の再開は水分が安定して飲めていることが前提です)。食事を開始してから下痢が悪化したら、下痢で失った水分をオーエスワンOS−1やアクアライトORSなどで適宜補充しながら、無理の無い範囲で授乳や食事続けてください。

 

24時間以上固形物を何も食べないと逆に回復が遅れるため、少量でも消化のよい固形物を食べたほうが小腸の回復が良いでしょう。

 

欧米ではバナナ、米、リンゴソース、トーストが胃腸炎のときに伝統的に食べられています。日本では、おかゆ、うどん、蒸しパン、みそ汁などが多いですね。その他、野菜や脂肪の少ない肉(鶏肉など)も胃腸炎後の食事として良いでしょう。この中で好きな物から少しずつ始めましょう。甘い飲み物(フルーツジュースやスポーツ飲料など)、あまいデザート類(ゼリーやプリンなど)は下痢を悪化させる可能性があるのであまりおすすめできません。

 

参考:小児急性胃腸炎診療ガイドライン 2017年版

   小児の薬の選び方・使い方改訂4版 21感染性胃腸炎

安藤

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