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2017年12月のブログ記事

小児・未成年者がインフルエンザにかかったときには、抗インフルエンザ薬(イナビル、タミフルなど)の服用の有無に関わらず異常行動に注意が必要です。

 

診断されて治療が開始されてから少なくとも2日は、小児・未成年者を1人にしないようにしてください。

 

もしも異常行動が発生した場合にも、小児・未成年者が家の外に飛び出てしまわないように下記の対策をとりましょう。

 

・出来る限り1階に寝かせる

・玄関や全ての窓の施錠を行う

・ベランダに面していない部屋で寝かせる

・窓に格子がある部屋で寝かせる(格子があれば)

 

<異常行動の例>

・突然立ち上がり部屋から出ようとする

・興奮状態となり部屋を駆け回り意味の分からないことを言う

・興奮して窓をあけてベランダに出ようとする

・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする

など

 

短時間でこれらの行動がおさまってしまえば良いのですが、異常な言動や行動が1時間以上続くときはインフルエンザ脳症も疑われるため病院を受診しましょう。

 

参考:厚生労働省 インフルエンザQ&A

安藤

 

 

 

 

胃腸炎で嘔吐がおさまって食欲がでてきたときに、どんなふうに食事を開始していけばよいのか悩んでしまうこともあると思います。

 

嘔気や嘔吐がおさまって食欲が出てきたら、消化のよい食事を開始してください(食事の再開は水分が安定して飲めていることが前提です)。食事を開始してから下痢が悪化したら、下痢で失った水分をオーエスワンOS−1やアクアライトORSなどで適宜補充しながら、無理の無い範囲で授乳や食事続けてください。

 

24時間以上固形物を何も食べないと逆に回復が遅れるため、少量でも消化のよい固形物を食べたほうが小腸の回復が良いでしょう。

 

欧米ではバナナ、米、リンゴソース、トーストが胃腸炎のときに伝統的に食べられています。日本では、おかゆ、うどん、蒸しパン、みそ汁などが多いですね。その他、野菜や脂肪の少ない肉(鶏肉など)も胃腸炎後の食事として良いでしょう。この中で好きな物から少しずつ始めましょう。甘い飲み物(フルーツジュースやスポーツ飲料など)、あまいデザート類(ゼリーやプリンなど)は下痢を悪化させる可能性があるのであまりおすすめできません。

 

参考:小児急性胃腸炎診療ガイドライン 2017年版

   小児の薬の選び方・使い方改訂4版 21感染性胃腸炎

安藤

小さなお子さんで嘔吐や下痢が強いときは脱水に注意です。

胃腸炎のときは自宅で正しく飲んで脱水を防いだり治療しよう、という経口補液療法が有効です。嘔吐や下痢をしているときでも、腸は水・糖分・塩分の吸収能力がちゃんとあります。経口補液療法は軽〜中くらいの脱水症の治療として点滴と同じくらい効果があると言われ、点滴するよりも安全で家庭でもできる治療法です。

 

・飲むもの

オーエスワンOS−1(ゼリーもあります)やアクアライトORSがおすすめ。

水分、塩分、糖分の割合が脱水の予防・治療に適しています。

・飲み始めるとき

嘔気や嘔吐がある程度おさまったら、なるべく早く飲み始めます。

・飲みかた

嘔吐の直後や嘔気が強いときに無理に飲ませようとすると吐くことがあるので、5〜20mlなど少量ずつを5〜10分おきに与えるなど様子をみながら焦らずやってみてください。

すでに嘔吐や下痢をたくさんしてしまっている場合は、まず50ml×体重kg(例:10kgなら500ml)を4時間くらいかけて与えてください。

嘔吐や下痢があるたびに補うべき水分の量の目安は、嘔吐1回したら2ml×体重kg(例:体重10kgなら20ml)、水っぽい下痢を1回したら10ml×体重kg(例:体重15kgなら150ml)と言われています。

あくまで目安ですのでできる範囲内でやってくださいね。

 

がんばって飲ませていただいても嘔吐や下痢がひどいと脱水が進むことがあります。半日以上おしっこがでない、泣いても涙がでない、顔や体が小さくなった、活気がなくぼーっとしている、などの症状がありましたら必ず受診してください。

 

参考:小児の薬の選び方・使い方改訂4版 6小児の経口補液療法

安藤

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