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カテゴリ「漢方治療」のブログ記事

4月に入園してから4カ月が経ちました。風邪などの感染を繰り返しているお子さんも多いかと思います。

集団生活に入ると、1週間経ったら鼻水が出てきて、何回か病院に行き薬をもらい、

治ったと思ったら、また数日後には鼻水が出てきて…

とお仕事や家事、他のご兄弟のお世話がある親御さんは頭を悩ませていると思います。

お世話をするうちに、お父さん、お母さんも風邪を貰ってと家族中で、感染がグルグル

回っている状況になりやすいですよね。

特に今年は、夏風邪やRSウィルスの感染が今までにない大流行です。

最近は、様々な迅速検査では陰性の熱が長引きやすいウィルスの感染症が流行しています。

感染を繰り返しながら、免疫を付けて成長してゆくので、成長が一番の薬と言っても過言ではないのですが、少しでも何かできないかといつも考えています。

当院では、“十全大補湯”という急性中耳炎を繰り返すお子さんに使う漢方を処方しています。

身体の免疫力をアップさせて、1回でも風邪をひく回数が減ればと思い使っています。

お子さんが成長し丈夫になれば、病院に頻繁に通い、ご自身も風邪をもらうことは激減するのですが、それまでが本当にしんどいですよね。

親子で免疫を上げるような漢方を処方することもできますので、ご希望がありましたら

診察時にご相談くださいね、

文責:荒木

 

 

先日、コロナ期における漢方治療のWEBセミナーを受講しました。

漢方は今までも治療の選択肢の一つとして積極的に利用していましたが、コロナ流行期の風邪治療の一つとして今まで以上に積極的に使いたいと思います、

現在、新型コロナウィルスが猛威を振るっていますが、候補薬はあるもののはっきりとした治療薬は存在せず、対症療法を行うのみです。

また重症化のメカニズムにサイトカインという免疫系の物質の過剰生産が関係しているとわかってきており、漢方にはそれを抑え、適切に働かせる作用があることも分かっています。

風邪などウィルス感染の治療に対しては、当院ではご希望の方には積極的に漢方を併用しています。

 

頭痛、鼻水、悪寒などの初期

葛根湯または麻黄湯(体が弱い方、ご高齢の方には麻黄附子細辛湯)

 

1週間前後経過後の微熱や食欲がない時期

小柴胡湯加桔梗石膏など

 

病後の回復期、風邪などの感染が治った後も倦怠感や息切れなどがしばらく続くことが多いです。

そういう時には補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯のような補剤といわれる免疫をアップする漢方を使用し、体力、気力の回復を行います。

小児の繰り返す中耳炎には十全大補湯、短期間に扁桃炎を繰り返す方には補中益気湯を

元々耳鼻咽喉科では使用しており、十全大補湯は小児の急性中耳炎ガイドラインの推奨薬剤にもなっています。

補中益気湯は、免疫力をアップし、感染の予防にも使えますので、私も好んで使っています。

新型コロナの予防にも使用できると思います。

 

風邪などのウィルス感染の治療として、漢方薬の選択もご一考くださいね。

ご興味がある方は、診察時にお尋ねください。

 

文責:荒木

 

感染症も含めた漢方治療

2020年5月1日
 カテゴリー:

コロナ感染症が流行しております。私やスタッフも補中益気湯を服用して

予防に努めております。

日本感染症学会での寄稿を参考にさせていただきました。

http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/covid19_kanpou_0319.pdf

当院では以前より積極的に漢方療法を行っており、治療効果を実感しております。

 

反復する急性中耳炎に対しては、十全大補湯

(保育園に通いながら、少しでも免疫をアップさせ、感染症にかかる回数を減らします。)

成人の反復性扁桃炎や感冒に対しては、補中益気湯

慢性副鼻腔炎に対しては、辛夷清肺湯など数種類

女性の血の道に関する不調には、当帰芍薬散、加味逍遙散、人参養栄湯

耳管開放症やイライラには、加味帰脾湯

逆流性食道炎には、六君子湯

耳鳴りには、牛車腎気丸、釣藤散など

 

などです。

患者さんの体調や生活スタイルなどに応じてのご相談も受けております。

定期的な体調チェック、血液検査は必要ですが、西洋医学では限界もあり、使用することで

改善できる方もみえます。

 

ご希望の方は診察時にお声かけください。

 

文責;荒木幸絵

参考文献 日本感染症学会 COVID19感染症に対する漢方治療の考え方

 

子どもの夜泣きの漢方治療

2018年6月29日
 カテゴリー:

子供の夜泣きの漢方治療

 

夜泣きで困ったり、赤ちゃんの疳が強くて、悩んでしまったり・・・

と日々悩んでみえるお母さんも多いと思います。

産後や育児中は孤軍奮闘で、疲れも溜まって、お互いイライラしてしまうことも

多いですよね。

またお母さんは、めまい、ふらつき、肩こり、頭痛などの症状や

お子さんから風邪をもらいやすく、体調を崩しやすい時期です。

当院では、漢方治療も積極的に取り入れています。

お子さんには、抑肝散や甘麦大そう贈湯、お母さんは体質に合わせてお子さんと同じ漢方を同時に服用していただいたり、加味逍遙散、当帰芍薬散など血の道を整える作用のある漢方を処方しています。

育児中は、この状態がずっと続くのではと思ってしまいますが、時が解決しますので、

いつでもご相談くださいね。

 

文責:荒木幸絵

 

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