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2018年5月のブログ記事

名古屋市で麻しんが発生しています

 

当院の麻しんワクチンへの考え方は以下の通りです

 

  • ワクチン接種が必要な方
  1. 麻しんの定期予防接種(第1期:1歳、第2期:小学校入学前)がまだの方は、早めに麻しん風しん混合ワクチンを受けましょう。 
  2. 4月から小学校に入学されているお子さんで、2回目の麻しん風しん混合ワクチンがまだの方は、今月中に受けましょう(自費)。

3.年長児や大人で、母子手帳などで麻しんワクチン接種歴が2回未満で、過去に麻しんに罹ったことがない場合は、麻しん風しん混合ワクチンを接種しましょう。

  • 年齢別のワクチンの考え方
  1. 生後6ヶ月未満

免疫系が未熟なためワクチン不可。ただし、母体に免疫があるなら抗体が移行しており重症化しません。

お母さんが麻疹に感染したことがなく、2回のワクチン接種歴もなければ、残念ながら赤ちゃんにも免疫がありません。6ヶ月未満の赤ちゃんにワクチン接種は推奨されていません。 ワクチンによって免疫を作る力が弱く、逆にワクチン株で発症してしまうリスクが考えられるからです。対策として、人混みを避けるなどの配慮をしたり、赤ちゃんに日常的に接する人はMRワクチンを2回終了させておいてください。

  1. 生後6か月~1歳未満

近隣で麻しん患者の発生が認められるなど、麻しんに罹るの恐れがある場合にはご希望で接種可能です。ただし1期、2期の定期接種が必要です。

  1. 1歳〜2歳未満 1期未接種 ➡早めに接種(定期)しましょう。
  2. 2~5 1期未接種 ➡ 早めに接種(自費)しましょう。

1期接種済み ➡ 追加接種不要、2期まで待ちましょう。1回の接種で免疫がついているかご不安な場合は、ご希望により麻しん抗体検査を行っております(自費)。

  1. 幼稚園年長相当 2期未接種➡早めに接種(定期)しましょう。
  2. 小学生以上 未接種または1回接種済み ➡早めに接種しましょう。

2回接種済み ➡接種は不要です。

  1. 1991年以降の生まれの人(定期接種2回世代) 母子手帳を確認して、2回接種歴がないときは、早めに接種しましょう。
  2. 1977年~1990年生まれの人(定期接種1回世代) 麻しんにかかったことがなければ、2回目の接種が必要、早めに接種しましょう。
  3. 1977年以前の生まれの人(定期接種がない世代、かかったことがある可能性がある) 確実に感染したことがわかっていれば接種不要、わからないときは1回接種をしましょう。

 

 

・当院は上記の方針に従って麻しん風しん混合ワクチンを接種します。

・当院で麻しんの抗体検査も可能です。ご希望の方はお申し付けください。

・麻しんの抗体検査時に、ご希望の方に風しんの抗体検査を合わせて行います。風しんの抗体が基準値に満たない場合は、名古屋市の「先天性風しん症候群予防」のための助成により無料で麻しん風しん混合ワクチンを接種できる場合があります。助成の対象は、①妊娠を希望する女性、②妊娠を希望する女性のパートナー、③妊娠中の女性のパートナーです。抗体検査は自己負担となります。

◆麻しん抗体検査 4320円(税込み)

◆麻しん+風しん抗体検査 5400円(税込み)

◆麻しん・風しんワクチン 8640円(税込み)

注意!!麻しん風しんワクチンは妊娠中の女性は接種できません。女性は接種後2か月の避妊が必要です。

 

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