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インフルエンザワクチンは生後6か月から接種することができます。

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールにも生後6か月からの接種が明記されています。

 

ではなぜ1歳未満のお子さんのインフルエンザワクチンを接種しない病院があるのでしょうか。それは1歳未満の子にインフルエンザワクチンを2回予防接種したとしても、大きいお子さんに比べてワクチンの効果が低いことが知られているからです(もちろん全く効果がないわけではありません)。

 

一方、インフルエンザワクチンは乳幼児(6か月〜6歳)の重症化予防に有効という報告があったり、1歳未満でインフルエンザワクチンを接種しておくと次の年にインフルエンザワクチンを打ったときに予防接種の効果が高まる可能性もあると言われています(1年前のインフルエンザワクチンによる免疫が呼び覚まされるため)。

 

当院では1歳未満のお子さんのインフルエンザワクチンについてご相談を受けた際は「保育園など集団生活に入っている子、インフルエンザ流後期に大勢の人に接触する機会が避けられないなど感染のリスクが高い子、そうでなくても安全いきたいとお考えなら接種をおすすめします」とお話しています。

 

いずれにせよ、1歳未満のお子さんのインフルエンザ予防には同居する家族がインフルエンザにかからないことが大切です。家族のみなさんが予防接種をしたり流行期に出歩かない、など気をつけて、赤ちゃんに移さないことが重要です。

 

参考:予防接種Q&A 小児内科2013 vol45増刊号(p537-538) 

   厚生労働省 インフルエンザQ&A

安藤

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